日和やオリジ等々の、絵ログや駄文を置く倉庫。
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ものすごい短い文。
ワード1P文なら何とか書ける程度の能力。
しかしこれ、わかりづらいな。
「アンタもこりないわねぇ……」
煉瓦亭の食堂で、小難しい本を読む手休めて、ジルフェオードがチラリと視線を上げる。
視線を上げた先にあったのは、がらくたサマに総無視を決められ不機嫌をあらわにした女性。
そして、その女性が今まさにティーカップに口をつけようとしている姿だった。
ジルフェオードの何気ない毒を含んだ言葉に、女性のカップを動かす手がピシリと止まった。
「当たり前ですわ、宝が目の前にあるのですわよ?
手に入れなくてトレジャーハンターが名乗れると思いまして?」
「エリーザベス?名乗るだけなら誰でも出来るのよ」
名を呼ばれた女性は、ムッ、と眉吊り上げジルフェオードを睨むが
睨まれた当の本人は気にもせずに、読んでいた本の続きに視線を落とした。
「ジルフェオード、アナタはこのエリーザベス・ビリジアンを馬鹿にしていますの!?」
「えぇ、バカでしょう?がらくたにとび蹴りをかまそうとして
勢い余って滑って転んで顔面からガラクタの山にスライディングしているのだから」
「アレはたまたまですわ!!いつもなら綺麗に決まりますのよ!!」
「いいことエリーザベス?いざという時にできないモノは、たまたまじゃないのよ?」
「わけがわかりませんわ!!」
2人の流れるような問答のやりとりに、耳が追いつくのを諦め始めた。互いの勢いすさまじく
温かなコーヒーと紅茶が、生温くなるまでジルフェオードとエリーザベスの応酬は続いた。
「うるさい、あなた達」
言い争いは、雑巾を片手に握った煉瓦亭の主である
がらくたサマの出現によってピタリと途絶えた。
逆らえる人物ではなかったのだろう、2人は反論することなく黙り込み
それぞれが読書と、ティータイムの続きをはじめた。
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