日和やオリジ等々の、絵ログや駄文を置く倉庫。
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穏やかな微笑だった。
見れば春の陽だまりのような。
見れば山に降る静かな雪のような。
ヒトがするにはあまりにも感情を見せないその微笑みは
得体の知れない不安感を掻き立てるには十分だった。
”コレ”と対峙することが、いかに無謀であったのかを痛感し
思わずその場から離れようと、足が一歩後退する。
「ひかないでよ」
決して大きくはない声がその場に響き渡る。
耳を打つその言葉に、身体がピタリと動きを止める。
なおも笑みを浮かべたままのソレは、引いた分の一歩を埋めるように
こちらへ一歩踏み出す。
「ひかないでよ、わざわざ枝龍をのして来たんでしょう?」
――ヒトの部下に手を出しておいて、帰れると思わないでよ?
喉奥から聞こえるクツクツという笑いに、一瞬の眩暈を覚える。
こちらに向けられた手を見て、自分がいかに浅はかな行動を取ったのかと
後悔した。
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たまにはマジメなバカミ。
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