【小話】好みのタイプについて

コリコ、ジルフェオード、がらくたサマの話。

『好みのタイプ・１』
コリ「……」（じー）
ジル「あらコリコ、熱心に何を読んでいるの？」
コリ「外から来た本みたいなんだけど、いろんな服を着た男の人が載ってるんだよね」
ジル「なんですって!?ちょっと貸して!!」
コリ「あ」
ジル「あらあら、このページの子、結構イケメンじゃない」
コリ「先生はやっぱり、顔の良いヒトが好きなの？」
ジル「そうねぇ、顔の綺麗な子は好きかしらｖ」
コリ「面食い…、」
ジル「アタシは、綺麗なものが好きであって面食いではないわ」

『好みのタイプ・２』
ジル「コリコのタイプはあれでしょう、身体のがっしりしたヒトよね」
コリ「うん、筋肉のついてるヒト、僕は好き」
ジル「体つきは分かったけど、顔の好みとかないの？」
コリ「んー……」（鏡を見る）
ジル「……」
コリ「こんな感じ」（鏡に映った自分を指さして）
ジル「アンタ自分と同じ顔が大好きなだけでしょ」

 

『好みのタイプ・３』
ジル「やっぱり少しは筋肉ついている方が良いわよね」
コリ「少しと言わず、はたから見てもわかるくらいついてた方が僕はいいなぁ」
がら「…何の話をしているの？」
コリ「好みのタイプについて話してたんだ」
がら「好み…」
ジル「せっかくだから、ソラの好みのタイプも教えて頂戴よ」
がら「…そうね、髪は金髪で目は青色で…」
コリ「金髪碧眼？童話の王子様みたいだね」
ジル「ちょっと意外ねぇ」
がら「線は細めで儚げで、背は私より小さくて…」
コリ「背は低い方がってことは、年下…？」
がら「髪は長くて、声は高めで、胸は控えめで…」
ジル「む、胸!?」
コリ「ソラ、それって女の子じゃ!?」
がら「ちょっと鈍くさくて、笑顔が可愛い子がいいかしら」
コリ（ソラって女の子が好きだったの…!!?）
ジル（意外性抜群過ぎよ…!!!でもそんなソラもアタシは好きよ!!）