忍者ブログ
日和やオリジ等々の、絵ログや駄文を置く倉庫。
[380]  [379]  [378]  [376]  [374]  [372]  [371]  [369]  [368]  [367]  [366
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



昨日シンさんと話していた、野営の話を書き出してみた。
スラリーというのもおこがましいけどスラリーだよ!!
そういう表現はないけどBL苦手な人は戻ってね!!
あとすごく短いよ!!






昼の暖かさとは逆に、夜は少し冷えた。

焚火の傍で銃の手入れをしていると、テントから人が出てくる気配を察した。
よく知ったその気配に、気を抜かいないまでも、特に警戒せず銃に意識を向ける。

気配は背後へやってくると、ストンと座りこんだ。

何だ。

爪先程度の疑問。

そしてすぐに背中に軽い重みがやって来た。
一瞬、手元が止まる。

「どうした。甘えん坊か」
「いえ、特にそういうわけじゃ」

話しながら、すぐにまた手を動かす。
背中合わせ。
客観的に見ればそういう構図なのだろう。

「夜番代わってくれるのか」
「今晩は貴方の番でしょう」
「なんだ、なら何で起きてきた」
「少し目が冴えてしまったので…もう少ししたら寝ます」

そんな何気ないやり取りをする。

カシャンカシャンと、銃の手入れをする音が夜の闇に溶ける。

しばらくして、背中から欠伸を殺すような息詰まりが聞こえた。
しかしテントに戻るような気配はない。

テントに戻るよう促そうか。

しかしきっと言っても無意味だろうということは知っている。
だからあえて何も言わなかった。

とっくに終わった銃の手入れにため息をついて
スライルは夜空に浮かぶ月を見上げた。

2人の姿を隠すように、雲が月の光を遮った。

拍手[2回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[01/30 刺磨]
[01/29 ハレタカ]
[11/27 刺磨]
[11/26 ハレタカ]
[10/30 刺磨]
最新記事
(01/01)
(04/29)
(04/09)
(04/08)
(04/07)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
刺磨
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
アクセス解析
カウンター
忍者ブログ [PR]