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日和やオリジ等々の、絵ログや駄文を置く倉庫。
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CSキャラで小話を、書きたいように書いています。

以下のお子さんお借りしています。

・晴太さん
・椎那さん
・縷々さん、シュウちゃん
・真月さん
・あるとくん




「おかえりシュウさん、どうでしたか?」
「ただいま真月さん、あると君!!だめ、どこにもいなかったよ……」

船に乗った4人を出迎えたのはサングラスをかけた男性と、小さな黒猫だった。

「縷々!!猫が、猫がしゃべった!!」
「誰が猫だっ!!人を猫扱いするな!!」
「猫なのに人なの!?」
「わーん!!真月ー!!こいつらすごい失礼だー!!」

はしゃぐ椎那を諌めながら縷々と椎那がそれぞれ発言すると、突然黒猫は半泣きになり
真月と呼んだサングラスの人物の懐に飛び込んだ。
よしよしとあやす真月を見て、3人はぽかんと口を開けて呆けた。

「自己紹介が遅れてすみません、俺は真月。この船の…一応、船長をしています。
 それで、こっちの黒猫に見えるのが…、」
「……あるとッス」
「2人とも晴太さんたちみたいに、呼ばれた人なんだよ」

シュウの紹介に、真月と晴太の視線が絡み合う。
そしてどちらともなく手を出して、固く握手を交わした。

「オレは晴太、よろしくな」
「私は縷々、よろしくね」
「あたし椎那!!よろしゅうー!!」
「はい、よろしくお願いします。ほら、あるとも…」
「…よろしく」

真月の促しで、ようやく顔を見せたあると。
それを見てシュウは、よし、と一つ頷いた。

「この船って真月さんたちしか乗ってないの?ずいぶん大きいけど…」
「ううん、他にもいるよ、でも今はアタシ達だけ」
「それよりも、私たちが呼ばれた人って、どういうことなん?」

椎那の言葉に、シュウが思い出したように手を打った。

「うーんとね、今この世界では、ちょっとしたもめ事が起きているの。
 で、それを解決するために異世界から呼んだ人たちのことを、呼ばれた人って呼んでるの」

シュウの説明は簡潔だった。
呼ばれた人というのが何を示して使われる言葉かわかり、一同は頷いた。
そして次の疑問に意識が移る。

「もめ事って、何が起きてるん?」
「真月さん、ハイ説明」
「俺!?まだ呼ばれて1か月も経ってないのに!?」

シュウの放り投げた質問を、キャッチすることができずに取りこぼした真月が驚いて返す。
冗談冗談、とカラカラと笑い返すシュウ。

「私もうまく説明できる自信が実はないんだよね。
 仲間の誰かがいれば説明してもらえるんだけど…」

悩むように俯くシュウを見て、そこまで深刻なもめ事なのかと神妙な顔つきになる晴太。

「なんだか複雑そうね?」
「呼ばれた人が解決って、あたし等にどうにかできる問題なん?」

ひそひそと晴太の後ろで小声で会話を交わす、縷々と椎那。
3人とも何か特別な能力を持っていたり、特別な出自をしているわけではない。
いたって普通の人間だ。
この突拍子もない出来事についてきているだけでも見事なものだ。
数十秒悩んだ後、シュウは「そうだ!」と顔を上げた。

「ちょっと街に降りてきたらいいよ!!ここより情報豊富だし、新聞や掲示板もある!!」

世界情勢をなんとなくつかみたいならもってこいだよ、とシュウは言う。

「真月さん、西の街まで全速前進!!」
「わかりました」

指示を受けた真月がどこかへと引っ込む。
晴太は、シュウの話の速さに今いち着いて行けず、縷々と椎那の方を見る。
2人とも晴太と同じように困惑した表情で、お互いの顔を見合わせた。



 

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