日和やオリジ等々の、絵ログや駄文を置く倉庫。
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キレイな本棚に収まった、緑色の表紙の絵本。
ある場所に国がありました。
高い塔の建つキレイですてきな国でした。
その国には双子がいました。
緑の髪をした小さな双子でした。
双子はいつも一緒でした。
双子はいつも仲良しでした。
ある日双子の1人が病気になりました。
重くて苦しい病気でした。
国のお医者さんたちがたくさん集まって病気を治そうとしました。
けれどもその子の病気は治りませんでした。
双子のもうひとりは病気にならずに、とても元気でした。
いつも一緒に遊んでいた双子のもうひとりがおらず、つまらなそうでした。
病気ではない双子のひとりは、病気の双子のひとりの手をつなぐと
一緒に遊ぶために、外へ向かって走り出しました。
お医者さんや双子のお父さんもあわてて追いかけました。
けれども双子の足は速く、まるで追いつけませんでした。
たくさん走って追いかけると、外へ繋がる門までやってきました。
するとそこには、双子がひとりしかいませんでした。
一緒にいたこはどこかへいってしまった。
どこへいったのかわからない。
双子のひとりはそう言って泣き出しました。
たくさんたくさん泣きました。
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