日和やオリジ等々の、絵ログや駄文を置く倉庫。
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キレイな本棚に収まった、灰色の表紙の絵本。
昔々国がありました。
争いごとのない国でした。
その国にはたくさんの国民と、多くの兵士と、国の王様がいました。
王様は国民が便利に過ごせればいいと思いました。
作物がたくさんできる薬、命令すれば勝手に動く人形。
たくさんたくさん国民に与えました。
しかしそれを快く思わない1人の男がいました。
男は国の兵士でした。
男は他の国と手を組み、王様を倒そうとしました。
国の王様は国を守るために戦いました。
けれども、兵士は徐々に減っていき、ついに王様はひとりになりました。
男が剣を王様の胸に突きたてると、王様は赤い花を咲かせて目を閉じました。
目を閉じた王様のことなど気にもせず、男は王様の宝物がある部屋へ向かいました。
そして男は王様の宝物を奪うと すたこらさっさと国を出て行きました。
王様のいなくなった国は やってきた他の国の王様のものになりました。
国の国民は泣きました たくさん泣きました。
声を震わせて泣きました。
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