日和やオリジ等々の、絵ログや駄文を置く倉庫。
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時期外れすぎるが反省はしない、後悔もしない(だめすぎる)
でも苦情は随時受け付けます!!(カカッ)
ハレタカさん、シンさん、お子さんお借りしました!!
「公園沿いの桜並木、もう桜が咲いてるのか?」
1時限目の休み時間。
購買部にルーズリーフを買いに来た少女に、青年が問いかけると
少女がしばし目をしばたかせ。柔らかに微笑んだ。
「はい、満開まではまだ遠いですけれど」
蕾も膨らんできているんですよ。
学校への通い道に仰ぎ見た桜を、少女が楽しそうに語ると
青年は小さな笑みを口端に浮かべた。
「公園沿いに行かれたんですね」
「いや、最近は通ってもいねぇ」
青年の言葉に、少女は首をかしげた。
では何故、桜並木に桜が咲き始めたことがわかったのか。
疑問のままに考え込んでいると、青年はそっと少女の頭に手を伸ばした。
「誰にも言われなかったのか?」
青年は少女の頭についていたものを、ゆっくりと少女の目の前に差し出す。
それは薄いピンク色をした、小さな桜の花びらだった。
少女はパタパタと髪を触り、他に花びらがついていないかを確認すると
緩やかな金髪はそのたびにふわふわと踊りあがった。
他に花びらは、ついていないようだった。
「桜の花、もっと咲いたら、一緒に見に行きませんか?」
「満開はまだ先なんだろ?」
「満開になったら全員で花見だ…と先生達が言ってました」
「…なら、満開より一足先に見に行くか」
青年の言葉に、少女は嬉しそうに微笑んだ。
花の咲いたような、その微笑に、青年も釣られて笑みを浮かべた。
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