日和やオリジ等々の、絵ログや駄文を置く倉庫。
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自分のためのちょいメモ。
刺の脳内だけカオスなの。
※22.12.3:ちょっと追加。
【1】
「外に出たい?出たいでしょ?」
シュウと名乗った少女は、晴太の顔面に接触するのではないかと思うほど
顔を近づけ、念を押すように同様の問いを彼に向けた。
シュウの迫力に押され、状況の飲み込めない晴太が流されるように
首を縦に振ると、彼女はにっこりと微笑んだ。
「じゃぁ、急ごう。早くしないと出るのが難しくなっちゃう」
何のことかと尋ねる前に、良い終えるとほぼ同時に
シュウが通ってきたと思われる廊下の奥から、複数の思い足音が響いてきた。
・
【2】
誘拐犯の指名手配書だと言って椎那が見せた紙には、確かに凶悪な
要望をした何かが描かれていた。
赤いぼさぼさとした髪の毛、つりあがった三角の白い眼に
耳まで裂けた口から生えるギザギザの牙。
背中と思われる部分からは、なにやら黒くて大きい三角形が描かれている。
凶悪ではあるが、果たしてコレが誘拐犯、ヒトなのであろうか。
「確かに凶悪…いえ、凶暴な感じはするわね」
縷々が苦笑いを浮かべながら、簡潔にコメントする。
的確ではあるが、濁した感のある言葉に、一同は唸るしかなかった。
・
【3】
攻撃の勢いと共に、あたりに暴風が巻き起こる。
風の勢いは2人を中心にして広がり、成り行きを見定める
周りの者たちにも吹き荒れた。
その瞬間、時間の流れが変わった。
吹き荒れる暴風にあわせて、舞い上がるスカートの甘美な踊り。
その中にのぞく色鮮やかな布と白い足のコントラス。
一瞬の間の後に、乙女と言う名の女神達の悲鳴と共に世界が動き出した。
躍り上がったスカートという名のヴェールを必死で抑えながら、風に抵抗する
縷々、アルミス、諏乃。
その場にいた男性陣は、思わず動きを止めていた。
「貴様ぁぁぁぁぁ!!!婦女の下衣を捲り上げるとはなんという下郎!!!」
「ちょっとまて今のは俺のせいか!!!?」
シドニウスの横薙ぎの一線をトランスした黒の両腕で向かえうつ。
心なしか2人の攻撃の勢いが、先ほどよりも弱くなっているのは
気のせいではないだろう。
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