日和やオリジ等々の、絵ログや駄文を置く倉庫。
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「閻魔さんに、会ってみたいですのよ」
拳を握ってきっぱりと言い放った泰山王。
一瞬の静寂。
都市王はもてなしで出された茶を一口すする。
再び静寂。
「なしテ?」
「十王の最高王にして冥府の統括者ですよ?一度お会いしたいと思うのは可笑しいことです?」
「んー……」
泰山王の言葉に、都市王は悩んだ。
普段の閻魔の様子を知っている都市王にとって、泰山王の言葉は首を傾げるモノだった。
「閻羅ちゃんに夢見てると、打ち砕かれるヨ?」
「都市王さんの知る閻魔さんは、どのような方なのです?」
「あー…それ聞いちゃウ?」
泰山の目は、新しいものを見つけた子供のようにきらきらと輝いていた。
都市王は居心地悪そうに、そんな泰山王から目をそらし、茶を啜る。
「意地悪しないで教えてくださいですのよ、トシオさん」
「意地悪というか、どう説明すればいいのカ…」
「トシオさんの思ったままを教えてくだされば良いですのよ」
「思ったままネー」
たっぷり数秒黙り込む。
「うーん…セーラー、大王?」
「セーラー…ですか?」
「もしくはイカ」
「イカ!?」