[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「好きだって言ったらどうすル?」
都市王の言葉に、篁が振り返る。 眠そうにしている眼をわずかに見開いて、また目を細める。
「どうすル?」 「それを聞いてどうする気だ?」 「ちょっと聞いてみただケ」
喉奥で笑うその声に、篁は一度視線をずらし、もう一度戻す。 口元に笑みを浮かべながら、都市王は篁の反応を今か今かと待つ。 篁はそっと嘆息し、都市王の手を取り、その掌に唇を落とした。 予想外の反応に、都市王は目を瞬かせ、ぽかんと口を開いた。
[0回]