日和やオリジ等々の、絵ログや駄文を置く倉庫。
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本棚から落ちた、紐で乱暴に縛られた
文字の塗りつぶされた、紙の束。
時間というものはなく、朝と夜があった。
人々は朝を、始まりであり、生きモノの動けるとても美しいモノとした。
人々は夜を、終わりであり、生きモノの止まるとても穢れたモノとした。
ある時、朝が夜に近づきすぎて、黄昏という狭間ができた。
人々は黄昏を生きモノの変化するとても恐ろしいモノとした。
人々は黄昏をつくった朝と夜を、悲しんで、怒って、憎んで、星に願った。
朝と夜にどうか罰を与えてくださいと。
星は人々の願いを聞き入れた。
朝と夜を同じ場所の、絶対に会えない違う場所に閉じ込めた。
人々は最初、とても喜んだ。
人々はやがて、とても後悔した。
朝も夜もなくなって、黄昏もなくなった。
人々の流れから、時がなくなった。
始まりもなく、変化もなく、終わりもない。
人々は朝と夜を閉じ込めた、星に願った。
新しく朝と夜を作ってくださいと。
星は人々に言った。
こちらが願いを叶えたら、そちらからあるモノをもらうと。
何をあげればいいのかわからなかったが、人々は了承した。
星は、自分の持つ色を使って新しい朝と夜を創った。
黄金色の朝に、桜色の太陽。
紺碧色の夜に、草木の双月。
人々はとても喜び、星に感謝した。
ありがとう、アナタの欲しいモノをあげましょう。
人々の言葉に、星は喜んで、うれしそうに言った。
×××をもらうと。
人々は嫌がる暇もなく 。
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